ハイライト

  • Blaizeは日本でGSPアーキテクチャに基づく組み込み/アクセラレータ・プラットフォームの出荷を開始。100%プログラム可能で最大60倍のシステム効率、10分の1のレイテンシ、50分の1のメモリ帯域幅、7Wで16TOPSの性能を実現
  • Blaizeのソフトウェア・ツールはより高い精度と性能、より高速なデプロイとともに、エッジでの業界初のコードフリーAI開発を可能に
  • 日本でのBlaizeのお客様は産業、車載、スマート・リテール、都市、工場アプリケーションでAIエッジ・スマート・ビジョンを採用 

米Blaize, Inc.は日本市場で革新的なAIエッジ・コンピューティング製品を発表するとともに、株式会社エヌエスアイテクスがBlaize製品の日本での正規販売代理店になったと発表しました。BlaizeはエッジでのAIアプリケーションのコンピューティングと製品化への要求を満たす目的で開発した初のAIコンピューティング・ハードウェア/ソフトウェア製品を提供します。BlaizeのPathfinderプラットフォーム、 Xplorerプラットフォーム、Blaize AIソフトウェア・スイートの組み合わせにより、デベロッパーは広範なエッジ・ユースケースや業種全般で、より実用的で採算性の高いエッジAI製品の新地平を切り拓くことができます。

Blaizeの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のディナカー・ムナガラは、「今日のエッジ・ソリューションは要求に対して計算能力が低すぎるか、あるいはコストがかかり過ぎて製品化が非常に困難かの、いずれかの制約を抱えています」と述べ、さらに「BlaizeのAIエッジ・コンピューティング製品は消費電力、複雑さ、コスト面のこうした制約を克服することによりエッジでのAI採用の可能性を拡げ、データセンタからエッジへのAIコンピューティングの移行を促進します」と語りました。

Blaizeエヌエスアイテクスのコラボレーション

日本のBlaizeチームはビジネス・デベロップメントとフィールド・エンジニアリングのスタッフで構成されており、AIエッジ・コンピューティング・ソリューションの戦略的に重要な日本のアーリー・アダプター市場にサービスを提供します。エヌエスアイテクスとBlaizeは2017年から技術協力を行っています。エヌエスアイテクスはこのたび正規販売代理店としてBlaize製品を販売し、サポートやサプライチェーン管理サービスを提供していくことになりました。

株式会社エヌエスアイテクスの最高経営責任者(CEO)兼代表取締役社長の新見 幸秀氏は、「エヌエスアイテクスは投資家として、顧客として、Blaizeと長期的関係を築いてきました。この関係が新たなレベルに発展し、エヌエスアイテクスがBlaize製品の日本での販売代理店になったことをうれしく思います」と述べ、さらに「複数の市場セグメントにおける私たちの業界での豊富な経験とBlaizeの革新的なAIコンピューティング・ソリューションが日本の私たちのお客様に大きな価値をもたらすと確信しています」と語りました。

Blaizeのリーダーシップ、システム/エネルギー効率、低レイテンシ、フレキシビリティにフォーカス

Blaizeの組み込み/アクセラレータ・プラットフォームは、エッジ・コンピューティングの要求に合わせて設計されたBlaizeグラフ・ストリーミング・プロセッサ(GSP)アーキテクチャをベースとしています。このGSPは16個のGSPコアと16TOPSのAI推論性能を7W未満の超低消費電力で提供し、エッジAIアプリケーション向けGPU/CPUと比較して最大60倍のシステムレベル効率を実現します。さらに、メモリ帯域幅を50分の1に、レイテンシを10分の1に低減します。BlaizeのGSPはこうした高い効率を、フレキシビリティを犠牲にせずに実現しており、100%プログラム可能で、マルチスレッディングやストリーミングなどの先進機能を提供します。

Blaize Pathfinder P1600組み込みSOM

P1600組み込みシステム・オン・モジュール(SOM)はセンサ・エッジやネットワーク・エッジで展開される組み込みエッジAIアプリケーションに対し、GSPのプログラマビリティと効率面のメリットをもたらします。P1600はホスト・プロセッサ不要で、接続するだけで使用できます。

Blaize Xplorerアクセラレータ・プラットフォーム

Blaize Xplorerプラットフォームはホスト・サーバや各種デバイスのPCIeスロットへの容易なプラグインにより、エンタープライズのエッジのAIアプリケーションを高速化します。X1600Eはスマート・リテールやインダストリー4.0環境の小型で消費電力に制約のあるアプリケーション向けの小型アクセラレータ・プラットフォームです。これはGSPの高い効率によりBlaizeが独自に実現したアクセラレータ・フォーム・ファクタで、産業用PCのAIアプリケーション高速化のために、あるいは小型1Uサーバのカード・ラックとして簡単に追加できます。

X1600Pは高さと幅が2分の1のフォームファクタの標準PCIeベース・アクセラレータです。X1600Pはエッジ・サーバの消費電力の大きいデスクトップGPUを容易に代替可能で、超低消費電力で16~64TOPSの範囲のAI推論性能を提供します。

Blaize AIソフトウェア・スイート

Blaize AIソフトウェア・スイートはオープン標準をベースとしており、アクセスが容易で、製品デベロッパーは独自の開発環境を構築する必要はありません。Picassoソフトウェア開発キット(SDK)と完全にコードフリーなビジュアル・インターフェイスであるAI Studioで構成されており、従来からのデベロッパーと、非プログラマ・ドメインのエキスパートにツールを提供します。さらに、両ツール・セットともBlaizeの革新的技術であるエッジでの使用を考慮したアルゴリズムを使用するBlaize Netdeployを活用し、エッジ向けに最高の精度と性能を実現します。

POCのお客様による画期的なユースケース

Blaizeのお客様は概念実証(POC)でBlaizeのユニークな製品の特長を活用し、エッジでリアルタイムAIユースケースを実現しています。アプリケーション例は以下の通りです。

産業:100ミリ秒未満の総レイテンシにより50FPSで5つの独立ニューラル・ネットワークを動作し、人間とロボットの姿勢検知/位置、製品ID/カウント、製品品質をモニタ

スマート・シティ:50FPSで動作する3つの独立ニューラル・ネットワークが人間の検知、姿勢、位置、自動車検知、交差点の安全性とセキュリティをモニタ

センサ・フュージョン:高解像度FHDビデオとライダー/レーダー・センサ・フュージョンがBlaize GSP上で完全なグラフネイティブ・アプリケーションとして動作

宅配:30FPSのHDカメラとレイテンシ100ミリ秒未満で消費電力15W未満のライダー/レーダーのセンサ・フュージョン

リテール:50FPSで動作する4つの独立ニューラル・ネットワークが店舗の安全性とセキュリティ、製品検知のために人間の検知、位置、マスク、盗難をモニタ

Blaizeについて

Blaizeは新世代のコンピューティングをリードし、価値ある技術の飛躍的進化を可能にするAIの潜在的可能性を切り拓き、私たちの仕事や生活の在り方を大幅に向上します。Blaizeは車載、リテール、セキュリティ、産業、都市などのスマート・ビジョン・アプリケーションにフォーカスし、ネットワークのエッジでのAIデータ収集と処理のためのトランスフォーマティブなエッジ・コンピューティング・ソリューションを提供します。Blaizeはデンソー、ダイムラー、SPARXグループ、マグナ、サムスン・カタリスト・ファンド、テマセク、GGV Capital、Wavemaker、SGInnovateなどの戦略的なベンチャー投資家から、エクイティ・ファンディングで現在までに8,700万米ドルを確保しています。Blaizeは米カリフォルニア州エルドラド・ヒルズに本社を置き、カリフォルニア州キャンベルとノースカロライナ州ケーリーにチームを、インドのハイデラバード、フィリピンのマニラ、英国のリーズとキングス・ラングリーに子会社を展開しており、世界で300名強の従業員が活動しています。 詳細については、http://www.blaize.com/ をご覧ください。 

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エヌエスアイテクスについて

株式会社エヌエスアイテクスは設立が2017年で、東京に本社を置く半導体IPコアのリーディング・デベロッパーです。エヌエスアイテクスの先進半導体コンポーネントは、次世代自動車の先進運転支援システム(ADAS)や自動運転などの車内環境/安全技術のカギとなっています。エヌエスアイテクスのミッションは環境に優しく、安全でセキュアな自動車社会を実現する先進技術を継続的に開発することです。エヌエスアイテクスの強力で高効率の半導体プロセッサやセンサは自動車の垣根を超え、産業やスマートホームなどの広範な分野での採用の可能性を提供します。

詳細については、https://www.nsitexe.com/ をご覧ください。

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